マイクロジム/サロン専門リピート集客コンサルタント 尾田 千尋

新型コロナ感染予防のため、元気なのに人と会うことができず、自宅に引きこもらなくてはならないという前代未聞の出来事が起きた昨今。

本セミナーでは、コロナ禍のなかでも、メンバー様の支持を得て、通常営業し続けられた当店で実践している「たてよこ理論」をご紹介します。

ここからは少し、私のおバカな起業話にお付き合い下さい。

面倒な方は、一番下にあるセミナー内容をお読み下さいね。

2010年、私は「好きなトレーナー業を仕事にしたい!」と大手スポーツクラブを退職。 パーソナルトレーニングに特化したマイクロジムを開業しました。

スポーツクラブ時代は新規店舗の立ち上げやクラブの経営及び運営。スタッフの採用と教育を任されていたので、一通りできる自信があり、綿密に計画を立て意気揚々と独立しました。

ところが…、現実は全く予約が入らない日々。収入がほぼ「0」のため、営業時間が終わると、そそくさと夜間アルバイトに向かう毎日。

中華料理店で高校生に怒鳴られながら働いた記憶は、一生忘れることはないことでしょう(笑)。

そんな私をみかねて、前職の上司が複数の高齢者施設での運動指導の機会を与えてくれました。

また、ありがたいことに「えりも町教育委員会」様にも講師及び運動指導員として依頼を頂き、6年間もの間、えりも町内各地区で講演や「自宅でできる姿勢改善体操」を開催させて頂きました。

定期的にえりも町に通いつつ、拠点の札幌では高齢者施設を中心に「姿勢改善体操」や「イス体操」などの教室数を増やし、コツコツ実績を増やしていきました。

徐々に売上も安定してきたのですが、1年位経った頃から、運動指導がどうしても「越え られない壁」があることに悩まされていました。

それは、施設入居者様のお医者さん頼みの姿勢(運動はやりたくない。何かあったら病院に行けばいい。)です。

今考えると、最大の要因は私の力量不足であり、また、施設利用者様には長年培ってきた自分の生活スタイルがあるので急に生活様式を変えることはできない、ということは当たり前に分かるのですが、経験の浅かった当時の私は、それを受け入れられず、徐々に運動 指導に虚しさを覚えるようになりました。そして、各施設での仕事を知人トレーナーに引き継いで全て辞めてしまいました。

施設での仕事を一気に辞めてしまったため、売上はまたも激減。

「もうトレーナーでは食べていけない。諦めよう…」と就活をスタート。しかし、既に40歳近くになっていた私を採用してくれる会社など、どこにもありませんでした…。

この時期。先行きの見えない人生に不安でいっぱいになると同時に「やはり自分にはトレーナー以上に情熱を持てる仕事はない!」ということにも改めて気づかされました。

ダメもとで知人に頼みこんで一室を借り、再起をかけて2016年2月に店を再オープン。 「今回は新しい試みを!」と、1時間6,000円前後が相場のパーソナルトレーニングを思い切って月謝制にしました。

これがうけて入会者が増加。 小さな店ながら、なんとか2020年、創業10年を迎えることができました。

技術系セミナーに参加する方は多いですが、経営セミナーへ参加する方はごくわずかです。これには「技術がよければ、お客様は来てくれる」という思い込みがあるように思われます。

飲食業界では「美味い店が流行るわけではなく、(自店の)強みを知っている店が流行る」とよく言われますが、我々の業界も全く同じではないでしょうか?

特に、社会全体が健康志向になり、独立する運動指導者が多い近年では、(技術も大事ですが)経営戦略の知識と実践は必須と感じます。

2つ目は「知っている人に教えてもらった方が早い」ということです。

私自身、これをやらなかったばかりに数百万単位でお金を無駄にしてきました(笑)。 「これからダイエットしようと思っている。プロに頼むとお金がかかるから自分でやる」 と言っている人を見ると、トレーナーやセラピストなら「自分でやるよりもプロに頼んだ 方が近道で確実なのに…」と誰しも考えると思います。

しかし、なぜか「経営」に関しては同じことをしようとします(笑)。 これはとてもお金と時間がもったいないことだと思います。

トレーナーとして約30年のキャリアを通して気づいたことが2点あります。1つ目は、ジム・サロン経営者は、職人が多いということです。

本セミナーは、私自身が、失敗や遠回りから学んだ経営や集客の最短ノウハウを出し惜しみすることなくお伝え致します。

そのことで、全国のジムサロン経営者様の売上UPや利益率改善に貢献し、お金の心配をすることなく、お店に通うお客様達に毎日笑顔で接することができたら、と考えております。

小さなお店のリピート集客術1(たてよこ理論編)